ちまたで噂される「治験バイト」とは、一体どんなものなのか?
ブログ管理人が、自分のみを捧げて、実態を調査してきました。
本記事では、治験バイト参加2日目に実施した内容について、レポートします。
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参加した治験の概要
わたしが参加した治験の概要をご説明します。
- 場所:都内某所
- 日程:事前検診1回、6泊7日の入院タイプ
- 内容:ジェネリック医薬品の治験
- 負担軽減費:約15万円
気になる1日のスケジュール(入院2日目)
入院2日目のスケジュールです。
時刻 | スケジュール |
7時 | 起床 |
7時30分 | 投薬前の検査 |
9時〜13時 | 投薬開始、採血 |
13時 | 昼食(鶏肉のソテー) |
15時以降 | 午後の採血 |
19時 | 夕食(ご飯、魚の西京焼き) |
19時〜21時 | シャワー |
23時 | 就寝 |
起床後、投薬前の検査(治験前の最終検査)
朝7時に起床したあと、はじめての投薬前に最終検査があります。
体温測定、採尿、血液検査、心電図と形式的な問診を受けましたが、この検査で悪い結果がでると、治験に参加できなくなるので気を抜いてはいけません。
というのも、下の表に示したように、治験の最終メンバーは2日目の朝に決まるからです。
項目 | 参加人数 |
初日検査 | 17名が参加 |
初日宿泊 | 15名が参加、2名は当日帰宅 |
2日目以降 | 12名が参加、3名は1泊で帰宅 |
2日目の朝の検査結果が良くないと、予備メンバーとして1泊していたメンバーのだれかと交代することになります。
わたしが参加した治験では、12名の治験メンバーに入れ替わりはなく、待機メンバーは治験メンバーの投薬が始まったあとに解放されました。
採血のタイミングで、「留置針」という特殊な採血用の針を使用しますので、これ以降の採血は基本的に全く痛くありません。
留置針ってこんなの
先っぽの緑色のところに注射器をさして採血します。


留置針とは、採血用の針を腕に残したままにしておくもので、採血回数が多いときに、毎回針を刺さずに済むので便利です。
投薬開始、採血祭り
9時になると、いよいよ治験が始まります。
12名が一室に集まっていて、それぞれ3分くらいずらして投薬します。
たとえば、Aさんの投薬、3分後にBさんの投薬、3分後にCさんの投薬・・・というような感じです。
ちなみに採血のときも同じように、Aさんの採血、3分後にBさんの採血、3分後にCさんの採血・・・という感じで、ストップウォッチで正確に時間を確認しながら看護師さんがローテーションしてきます。
というのも、投薬後の血液中データは刻一刻と変化するので、正確な治験データをとるために時間を管理する必要があり、少人数の看護師さんで対応するためには、投薬と採血のタイミングを少しずつずらす必要があるわけです。
また、投薬後の数時間は、ベッドから降りることも許されませんし、水を勝手に飲むこともできません。
トイレに行くときは、看護師さんが車椅子で送迎してくれます。
なぜなら、体を動かしたり水分を取ると、正確な治験データが取れなくなるからです。
今回の治験では、投薬から4時間の間は、ベッドの上で壁に背中を付けて、ほぼ90度に保ち続けるよう支持がありました。
まあ、そうはいっても漫画を読んだり、映画を見たりといったことはできますので、それほど辛いことはありません。
ベッドのそばには、ひとり1台テーブルがあるので、下のようにスタンドを使ってタブレットやパソコンを置くと映画が見やすいです。


一番つらいのは、ヒマを持て余すことと尻が痛くなることなので、必ず時間を潰せるものと、お尻の下に敷く低反発のクッションなどを用意しましょう。
ちなみに今回の治験では、低反発クッションの貸し出しがあることに後で気が付きました。周りを見ると、治験リピーターはちゃっかりクッションを使ってたりします。わたしも、次の投薬日には快適に過ごせるはずです。
- 採血のときに留置針を使う治験なら、採血のたびに針をさされくて済むので、採血時の痛みはほとんどない
- 投薬後は数時間ベッドの上から動けないので、必ず時間を潰すアイテムを用意すること
- ベッドの上で座って姿勢を維持する場合は、ケツが痛くなるので、低反発クッションを用意すること
ちなみに、6日目になって腕を見てみたら、針の跡はこんな感じでした。
6日目の左腕の様子


6日目になっても、まだ2日目のあとが残ってましたが、目立たないくらいになっていて痛みはありません。
昼食(鶏肉のソテー)・夕食(失念)
2日目の13時の昼食は、弁当をベッドの上でいただきました。
弁当の内容は、お白米、鶏肉のソテー、大量の煮豆といったヘルシーな内容でしたが、市販の弁当のようなラベルがついていなかったので、病院の調理師さんが作ったものかもしれません。
昼食の後はベッドからの移動も許可されるので、自由時間になりますが、あいまに数回の採血がありますので、その時間にはベッドに戻ってくることになります。
夕食は、1日目と同じように全員揃って食堂でいただきましたが、メニューは失念してしまいました。
いつも通りの薄味です。味が薄いからと言って塩や醤油などを追加することはできませんよ。
1日の採血スケジュール
ここで投薬からの1日の採血のスケジュールの例をご説明します。
採血スケジュールの例
時刻 | スケジュール |
7:30 | 事前検診の採血(留置針設置) |
9:00 | 投薬 |
9:15 | 採血1回目 |
9:30 | 採血2回目 |
9:45 | 採血3回目 |
10:00 | 採血4回目 |
10:15 | 採血5回目 |
10:30 | 採血6回目 |
10:45 | 採血7回目 |
11:00 | 採血8回目 |
11:30 | 採血9回目 |
12:00 | 採血10回目 |
13:00 | 採血11回目 |
15:00 | 採血12回目 |
17:00 | 採血13回目(留置針撤去) |
19:00 | 採血14回目 |
21:00 | 採血15回目 |
採血の回数ということでいえば、この前に1回だけ治験前の最終検査のための採血がありました。
治験前検診のときに留置針という針を使いますので、針は腕にささったままになります。
17:00に留置針を撤去するまでは、注射針をさすことはないので採血にともなう痛みはありません。
シャワー
シャワールームは、たたみ1.5畳くらいの広さの小部屋になっていて、横に5つくらい並んでいました。
ビジネスホテルのねぐらのシャワー版といったイメージです。
シャワーを使える時間帯であれば、自分の好きなタイミングで利用できます。
タオルなどのリネン類は、貸し出しされますし、シャンプー類もシャワー室に置いてありますので、自分で用意する必要はありませんでした。
副作用はあった?
投薬による副作用はあったかというと、答えは「YES」です。
具体的に薬の名前などを記載することはできませんが、利尿作用があると説明されていたとおり、頻繁にトイレに行きたくなりましたし、大量に小便がでました。
それ以外に気分が悪くなるといった、体調の異変ははありませんでした。
就寝
就寝は1日目と同じ23時です。
朝は早かったのですが、うっかり夕方に眠ってしまったので、なかなか寝付けませんでした。
ただし、救いだったのは隣のひとのいびきが1日目よりもマシだったことです。
お世話になった耳栓


まとめ
本記事では、治験の入院2日目についてレポートしました。
投薬の副作用はどうかとか、注射が痛くないかといった不安がありましたが、一番つらかったのは4時間座り続けるケツの痛みだったというのは、意外でした。
逆にいえば、ケツの痛みを克服できれば、治験は天国かもしれません。