最近よく聞く「つみたてNISA」ですが、これは積立型の「少額投資非課税制度」とも言います。
つみたてNISA専用の口座で投資信託を購入することで、運用利益が非課税になるという超お得な制度になっています。
こういった制度がある理由は、「今後は日本国民は自分で資産形成をしていかなければならない」というのが、政府の方針だからです。それは、確定拠出型個人年金(iDeCo)の税制優遇を見ても同じことがいえます。
ですから、今の若い世代は特に将来に向けて「つみたてNISA」という制度をフルに活用した方が絶対にお得になります。
そうはいっても、いざ始めてみようと思ったときに「何から手を付ければ良いかわからない」ということはないでしょうか。
大丈夫です、ご安心ください。ひとつずつステップを踏んでいくことで解決できます。
まずは、つみたてNISAを始めるためのステップを確認しましょう。
- 証券会社を選んで口座を開く
- NISA用口座を開く
- 投資する商品を選ぶ
- 毎月つみたてする
本記事では、上の①「証券会社を選んで口座を開く」について、後悔しない証券会社選びをご紹介したいと思います。
- 後悔しない証券会社の選び方がわかる
- おすすめのネット証券会社がわかる
タップできる目次
つみたてNISAで投資できる商品は金融庁が決めている
2019年9月11日時点では、「つみたてNISA」の対象商品は、金融庁が示した要件を満たす投資信託とETFの合計164本に限られています。※1
※1 内訳:インデックス型143本、アクティブ型18本、ETF3本
これまで、投資信託というと「よくわからない」「あやしい」というイメージがあったかもしれませんが、余計な手数料のかからない商品が選定されているので、初心者でも商品選びで大きく失敗することはありません。
しかし、そうはいっても商品ごとに違いがあるので、20年もの長期で資産運用するとなると、複利効果によって最終的に大きな資産の差になってしまいます。ですから、はじめの商品選びが最も大事なところです。
次は、金融庁の要件に沿った商品を購入できる証券会社を見ていきましょう。
「取り扱い商品の数」が少ない証券会社は避ける
上に書いたように、つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が定めた一定の基準をクリアしたものになっています。
投資家にとって極端に不利になるような手数料の高い商品はありませんが、それでも商品によって差はありますので
「ベストな証券会社」=「商品の選択肢が多い証券会社」
ということになります。
それでは、実際に何種類くらいの商品を取り扱っているのか、大手の証券会社で比較してみましょう。
【証券会社ごとの取り扱い本数の比較】
証券会社ごとの商品取り扱い本数をご紹介します。※金融庁指定商品の一覧はコチラ
証券会社 | タイプ | インデックス型 投資信託(本数) | アクティブ型 投資信託(本数) | ETF(本数) |
SBI証券 | ネット証券 | 138 | 14 | 0 |
楽天証券 | ネット証券 | 138 | 14 | 0 |
松井証券 | ネット証券 | 133 | 13 | 0 |
マネックス証券 | ネット証券 | 134 | 13 | 0 |
大和証券 | 店舗型証券 | 11 | 1 | 3 |
野村証券 | 店舗型証券 | 4 | 2 | 0 |
投資できる商品は上のように3種類に分けられます。
ここでは詳細の説明を避けますが、「インデックス型の投資信託」の本数(商品の種類)が多い証券会社を選ぶことが重要になります。
上の表をみればわかるように、SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券というような、いわゆる「ネット証券」の取り扱い本数が多くなっていますので、迷わずネット証券の口座開設することをおすすめします。
その中でも本ブログ管理人がおすすめするのは、SBI証券と楽天証券です。
オススメはネット証券【SBI証券・楽天証券】
SBI証券・楽天証券をおすすめする理由は、大きく2つあります。
オススメ理由1.各種手数料がお得なネット銀行と連携できる
オススメ理由2.ポイントで投資ができる
この2点について詳しくご説明します。
オススメ理由1.各種手数料がお得なネット銀行と連携できる
SBI証券なら、住信SBIネット銀行、楽天証券なら楽天銀行と連携することができるので、資金移動が簡単で手数料も不要になります。
どちらの銀行も、口座に運用前の現金を置いておけば、一定の要件を満たすことで、ATM手数料が無料になったり、他行への振り込み手数料が無料になるだけでなく、普通預金の金利が最大で0.01%(住信SBIネット銀行)~0.1%(楽天銀行)になります。
大手のメガバンクを利用していて、ATM手数料と振り込み手数料で月に1000円くらい支払っているひとも多いのではないでしょうか。大手のメガバンクだと、普通預金の金利は0.001%~が一般的なので、ネット銀行の金利は10倍~100倍にもなります。
オススメ理由2.ポイントで投資ができる
個人的に面白いと思うのが、ポイント投資です。
SBI証券ならTポイント、楽天証券なら楽天スーパーポイントを使って、投資信託や株式投資をすることが出来ます。
例えば楽天証券の場合、つみたてNISAを楽天カードでクレジット決済すると1%ポイントがもらえますので、そのポイントを使って更に投資信託を購入することが出来てしまいます。
更に、投資信託を保有している額によって、ポイントが溜まる仕組みが両社ともにあるので、やればやるほどお得になります。
ポイント投資はあくまで補助的な要因ですが、証券会社を選ぶ時に考慮しておいたほうが、後悔せずに済みそうです。
まとめ
本記事では、つみたてNISAを始めるときの「後悔しない証券会社の選び方」について書いてみました。
長期で運用することを見越した制度なので、20年後に後悔しないために慎重に証券会社を選びましょう。
- 取り扱っている商品の本数(種類)はネット証券が多い
- 商品の選択肢が多いネット証券で口座開設すべき
- 「ネット銀行の連携」と「ポイント投資」がある、SBI証券と楽天証券がおすすめ