Kindle(キンドル)出版

作家の印税っていくら?本を出版してみてわかったこと

本を出版すると印税がもらえることは知られていますが、「いくらお金がもらえるのか」よくわかりませんよね。

印税が8%とか10%という話はチラホラ見かけますが、くわしい契約の内容については見かけません。

あなたが作家になったり、本を出版したいと考えているなら・・・

「作家ってもうかるの?」
「印税って不労所得なの?」

といった疑問がありますよね。

ブログ管理人も機会に恵まれて、1冊の本を出版社から出すことができましたので、その経験をもとに印税の契約がどんなものかについて紹介します。

あなたも、ひょんなことから本を出版することがあるかもしれません。軽い気持ちで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 本を出すことになった経緯
  • 印税の契約がどんなものか
  • どれくらい売れると儲かるのか

素人が本を出版するきっかけは?あなたも他人事ではない

今の時代、アマゾンや楽天のサービスを使えば、だれでも電子書籍を自分で出版することができます。

しかし、書店で並ぶような「紙の本」を出す機会があるひとは少ないですよね。

「自分には縁のない話だ」

そう考えるひともいるかもしれませんが、意外とそうでもありません。

わたしの出版のきっかけは「ブログ」でした。

いま書いているこのブログ以外にもいくつか運営していますが、あるブログの問い合わせフォーム経由で、出版社の担当者から書籍の執筆依頼を受けました。

はじめまして。○○出版の○○と申します。

「『○○副業で月10万円かせぐ』というテーマで本を出版する予定ですが、原稿を書いてもえらませんか?」

というメール。

要するに、副業に関するノウハウ本の執筆依頼ですね。

タイトルで「作家」なんて偉そうなことを書いてすみません(m´・ω・`)m ゴメン…

はじめの感想は、「売れなかったらどうしよう」「アマゾンのレビューで酷評されたら悲しいよな」という不安ばかりでしたが、時間が経つにつれて「話のネタに1回くらい本を出してみよう」と考えるようになって、最終的に話を受けることにしました。

ブログ管理人

あなたもブログやツイッターなどで情報を発信していれば、本を出す機会があるかもしれませんよ。

小説などの場合は印税率や執筆時間は違ってくるようですが、だいたいの契約のルールなどは似たようなものなので参考になると思います。

印税の契約ってどんな感じ?

結論から先に書くと、印税や原稿料がいくらもらえるのかは、作家と出版社の契約によります。

したがって、決まった印税というものはないのですが、「だいたいの相場」っていうものがあるのも確かです。

この記事では、わたしが副業関連のノウハウ本を書いたときの実際の契約内容について紹介します。

作家や出版社によって契約内容に違いはありますが、仕組みはざっくり同じようなものと考えて問題ありません。

【実例】印税の契約内容

わたしの場合は、執筆する前に以下のように出版社から聞いていました。

ブログ管理人

一番重要なことなのに、じつは聞かないと教えてくれません!

1.「初版部数」の70%×「本体価格」の8%を保証印税(原稿料)とする
2.「初版部数」の70%より多く売れた場合、1冊につき「本体価格」の10%を実売印税とする

二段階になっているわけですね。

1の部分は、本が出版されると最低限もらえる印税で、原稿料と考えてもよいかもしれません。

2の部分は、売れれば売れるだけもらえる印税、これぞ「不労所得」という感じがします。

最低限もらえる印税と書きましたが、本体価格と出版部数は執筆時点では決まっていないので、仕事を受ける時点で金額はわかりません。

初版部数や価格が決まるのは、最終的に出版社の部決会議(というらしい)で決まります。

したがって、出版社と正式に契約書を交わすのも、本当に出版直前くらいになります。

出版業界ではこれが慣習のようで、彼らにとってはそれが正常なようです。

ちなみに、電子書籍の契約は別で「印税20%」という契約でこちらのほうがおいしい

【実例】初版部数と価格はいくらだった?

今回出版した本では、以下のような初版部数と価格でした。

  • 初版5000部
  • 本体価格1500円

名もない著者の本ですから、5000部というのはふつうの部数です。

本が売れないと出版社は在庫を抱えることになるので、初版は売れるか売れないかギリギリのラインを予想して攻めることになります。

本が売り切れて増刷されればヒット数万部も売れれば大ヒットということになります。

上の部数と価格の場合、印税は以下のような計算になります。

  • 保証印税は42万円
  • 1万部売れた場合は、139万5千円
  • 10万部売れようものなら、約1500万円

個人的には、増刷されて1万部も売れれば十分に嬉しいのですが、現実はそんなに甘くはなさそうです。

1万部以上売れるのは、出版される本のうち1%に満たないともいわれています。

それくらい厳しい世界ということです。

ブログ管理人

諸説ありますが、出版される本のうち増刷されるのは10%~20%くらいのよう。

印税は不労所得になる?本を書くのは儲かるのか?

本の場合は印税として報酬が支払われるパターンが多いですが、雑誌に原稿をおさめたりクラウドワークで仕事を受ける場合は原稿の文字数によって決まってくるのが一般的です。

本を書くときの報酬は、雑誌やクラウドワークで文章を書くのと比べて効率が良いのかどうか、考えてみましょう。

本を書く時の分量はどれくらい?

電子書籍で自己出版する場合は、どのくらいの文字数を書くのかは自由なので2万字くらいでも問題ないですが
紙の本はそうはいきません。

なぜなら、書店に並ぶ紙の本には背表紙が必要だからです。

本屋で平積みしてもらえる本はわずかで、ほとんどは棚差しになりますが、棚差しになったときに背表紙がなければ、そこに本があることすら気が付いてもらえません。

だから、伝えたいことが50ページの分量だったとしても、紙の本には200ページくらいの厚みが必要なのです。そういわれてみると、確かにページ数を水増ししたような中身の薄い本って多いですよね。

わたしが執筆した本は、全体で192ページ、そのうち約180ページほどをわたしが書きましたが、全体の文字数は10万~12万字くらい、図解や表が100個くらいあります。

著者としては、原稿を書きあげて全体の工程の7割といったところで、このあとの校正作業で3割くらいの労力がかかります。

文字単価・時給はいくら?

わたしが出版した書籍では、ざっと10万字・図表100個を書き上げるのに、300時間くらいかかりました。

文字数だけで単純に計算すると、文字単価4.2円、時間単価1400円くらいです。

ブログ管理人

上の金額は、増刷されなかった場合の計算だよ!

ほかの文章を書く仕事と比べると、クラウドワークスよりは単価はマシ、雑誌に連載するような作家やライターよりは割に合わない、そんなイメージかもしれません。

もちろん本が売れて増刷がかかれば、文字単価も時給も倍々で増えていく計算です。

ノウハウ本がロングセラーになることは考えにくいですが、小説でヒット作が出せればまさに不労所得になるかもしれません。

▼こちらの本が小説家の印税についてくわしく書かれていておすすめ。

儲からないのになぜ本を書くのか?

本を書いて儲けよう思っても、そんなに甘くないことが分かります。

上に書いたように、1万部売れる本は書籍全体で1%くらい、仮に1万部売れても印税はせいぜい150万円といたところですから、本を書いてメシを食うのは至難のワザといえます。

では、なぜ本を書くのか?

本を出すことでひとから信頼感を得たり、自分をブランディングすることが目的のひともいます。

出版社から本を出してプロとしての箔をつけることができれば、講演会に呼ばれたり、メディアに出演したり、セミナーを開いたりといった稼ぎ方ができます。

もしあなたが「お料理教室」にいこうと思ったとき、無名な先生の教室よりも、有名な料理本を出してる先生に習いたいですよね。

ブログ管理人

ひとによっては自腹で広告を出して、赤字でもいいから本を売るというひともいるわけです。

まとめ

この記事では、本を出版したときの印税の契約がどんなものなのか紹介しました。

紙の本を出版するのは中々ない機会ですが、まずはアマゾンのKDPを利用して気軽に出版してみるのも面白いですよ。

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