書評

【書評】資産運用の初心者におすすめしたい本!『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』

資産運用をしたことがないけれど、何から始めればいいのかわからない、初心者向が勉強するのにうってつけの良い本を見つけました。

本のタイトルは、コチラ!

山崎元(著)、大橋弘祐(著)

『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』

偉そうに書いてしまいましたが、わたしも本書を読んでみて改めて勉強になりました。

そして、本書をきっかけにして、個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用しているポートフォリオを見直すことが出来ました。

読んだらすぐに実行してみたくなる、そんな一冊です。

本書を読んでわかること
  • 基本的な資産運用の方法がわかる
  • 特に投資信託の失敗しない選び方がよくわかる
  • NISAの活用方法がわかる

著者情報

本記事でご紹介する本です。

  • 著者: 山崎元、大橋弘祐
  • タイトル: 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
  • 出版社: 文響社

本書の著者のひとりである、山崎元さんは外資系証券など金融系会社12社を渡り歩いた「お金のプロ」です。

本書は、お金のプロである山崎元さんに、大橋弘祐さんが「お金を増やしたい、でも難しいことはわからない」という「お金のド素人」という立場でインタビューしたものをわかりやすくまとめた、という内容になっています。

どんな人におススメの本?

本書のタイトルにもあるように、「難しいことはわからないけれど、将来に向けて資産運用を始めたい」という人向けの本になっています。

もう少し具体的に書くと、こんな方におススメしたい本です。

  • これから資産運用を始めたい
  • 大切な資産を安全に運用したい
  • 投資信託を始めてみたいけど、商品選びの基準がわからない
  • NISA、iDeCoを始めてみたいけど、一歩が踏み出せない

本の流れとしては、対話形式になっていますので、読み心地が軽くて、サクサク読み進めていける内容に仕上がっています。

本書を読んでいて、特に印象に残った内容についていくつかご紹介します。

本書で印象に残った内容のご紹介

「え?銀行には近づいちゃいけない!?」の章

「まず、ひとつ言っておくとね。お金を正しく運用したかったら、銀行には近づかないほうがいい」
「銀行には何一つ買うべきものはないから、銀行の窓口では金融商品を買ってはいけないと覚えておいたほうがいい」
「客が得するものじゃなくて、自分たちが得するものを売ろうとする」

「銀行の無料相談窓口にいる人なんて羊の皮をかぶった狼だと思ったほうがいい」

本書の一節から引用

山崎元さんの包み隠さないユーモアを含んだ表現が、テンポがよく展開されていているので、分かりやすいうえに腹落ちする解説になっています。

軽妙な感じで終始進んでいきますので、楽しく実践的な知識を得ることが出来ます

「1万円だけでも投資をすると勉強になる」の章

この、まず1万円分を買ってみる「とりあえず投資」、とりあえずやってみました。

個人向け国債と、あとで先生に教わる投資信託のひとつを1万円ずつ、買ってみたんですけど、やってよかったです。というのも、お金のことって本を読んだり人に聞いたりするのと、実際に買って動かしてみるのでは、理解度が全然違うからです。ボールを蹴らないとサッカーが上達しないように、お金の運用も実際にやってみることによって「お金を運用するのってこういうことか」と実感できます

また、「とりあえず投資」には、もうひとついいことがあります。それは、経済の情報にアンテナが張られることです。少額でも何かに投資することによって、為替相場や、経済系のニュースに目がいくようになります。自分のお金を投資したので、価格の上げ下げが気になるようになり・・・

本書の一節から引用

インタビュアーの大橋弘祐さんが、実際に資産運用をやってみたうえでの感想なのですが、わたしも初めて資産運用したときに同じように感じたことがあったことを思い出しました。

初めて資産運用をしてみて良かったと思うこと、2点をご紹介します。

  • 実際に金融商品を買ってみて理解できることがある
  • 経済の情報にアンテナが張られるので、経済ニュースや世の中のお金の流れや仕組みがわかってくる

少額の資金では運用したところで自分の生活は何も変わらないのですが、2つ目のメリットは知識を得るための自己投資とも考えることができて、とても効率のよい投資になったと思います。

「投資信託はこの二つを買え!」の章

「プロが運用する投資信託であっても、過去の上がった、下がったの実績はまったくあてにならない」という事実を、山崎元さんが説明する一節です。

プロが運用する投資信託ならきっとすごいに違いないとか、過去の運用実績が優れているファンドが良いに違いないと、素人なら考えがちなところですが、下の引用文のような事例を説明されることで、山崎元さんの説明に納得した部分です。

山崎「1990年代にメリウェザーっていう、ウォール街で活躍していた超優秀なトレーダーがいたんだけど、彼がノーベル経済学賞受賞者なんかを集めて『LTCM』っていうファンドを作ったの。世界トップクラスの頭脳たちが集まったドリームチームだから、世界中の銀行や投資家から『お金を運用してくれ』って、莫大な資金が集まった。LTCMが『もういりません』って返すくらい」

大橋「で、どうなったんですか?」

山崎5年でつぶれた
山崎ノーベル賞受賞者でもダメだったんだもん。投資で当て続けることなんて誰もできないってこと。でも、よく考えてみなよ。もし自分で当てられる事に確信を持てる人がいたら、わざわざ他人から集めずに、自分のお金で運用すると思わない?」

本書の一節から引用

山崎元さんの説明は、具体例が的確でわかりやすいので説得力があると感じました。

わたしは本書を読んで、自分の個人型確定拠出年金(iDeCo)の運用ポートフォリオを全面的に見直して、投資信託を選びなおすことができました。

まとめ

これまでに資産運用の本を何冊も読んできましたが、難しい説明を書いてあるものや、あれもこれもと色々な選択肢を列挙しすぎて、結局読者が何をするべきか迷ってしまう書籍がいくつもありました。

本書を読んで感じたことは、難しい説明や選択肢をできる限りそぎ落として、正確な説明をあえてしないことによって、読者に余計な負担や迷いを与えないようにしていると思いました。

その結果、読者に対して伝えたい「本質」がシンプルに表現されていて、読者が実際の行動に移しやすい、モチベーションを与える一冊に仕上がっていると感じました。

資産運用を始めたい方が、一歩を踏み出す際の手助けになると思います。

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