つみたてNISA

つみたてNISAをやるなら「毎日積立、毎月積立」有利なのはどっち?について解説

最近つみたてNISAの人気が高まってきていますので、ネット証券で積立投資を始めるひとも増えてきています。

じつは、ネット証券のつみたてNISAのようなサービスでは、積立をする頻度毎日・毎月などから選ぶことができます。

たしかに選べるのは良いことなんですが、選択肢があればあったで迷ってしまうものです。実際、積立投資を始めようと思ったときに・・・

「毎月積み立てが普通じゃないの?」

「毎日積み立てって有利なの?」

なんてお悩むことはないでしょうか。

本記事では、積立投資をするときに「毎日積み立て」と「毎月積み立て」では、どちらのほうが有利なのかについてご説明します。

本記事の要点まとめ

  • 毎日でも毎月でも理論上のリスク・リターンはほぼ同じ
  • どうやって積み上げたかではなく、どれだけ積み上げたかが重要
  • 過去のデータによるシミュレーションでも、運用結果はほぼ同じ
  • リターンを大きくするコツは早く運用を始めること

「毎日積み立て」と「毎月積み立て」の基本からおさらい

「毎日積み立て」「毎月積み立て」では、どちらが有利なのかを議論する前に、まずは基本をおさらいしておきましょう。

毎月積み立ては、投資信託などで資産運用をするときにお馴染の方法で、毎月の月末や自分で決めた日にちに一定の金額だけ商品を買い付けます。

毎月積み立ては、一定の金額を月末などに一括で積み立てます。

「月額2万円ずつ毎月投資するぞ!」

というように、投資する金額を決めて何十年も継続していきます。

一方の毎日積み立ては、文字通り「毎日」積み立てをする方法のことですが、営業日のみ買付をすることになります。

たとえば、月額2万円を目安にするなら、1ヶ月20営業日と考えて、1日1000円ずつ買付をしていくイメージです。

注意点としては、営業日のみ買付できるサービスなので、現実的には月によって買付の回数が変わり、結果として毎月の積み立て金額も変わることがあります。

毎日積み立ては、一定の金額を毎日積み立てます。営業日のみ買い付けるので、月によって投資金額が変わることがあります。

毎日積み立てでも毎月積み立てでも理論上のリスク・リターンはほぼ同じ

マネー情報誌などで積み立て特集をしているときに、毎日積み立てや毎月積み立てについての解説を見ると・・・

「毎日積み立ては時間を分散できるので、毎月積み立てよりもリスクが低くなる」

「ドルコスト平均法の効果で購入単価が安くなる」

ということが書いてあったりします。

ですが、毎日積み立ての方がリスクが低くなって、リターンが高くなるといった考えは、論理的に間違っています

毎日積み立てと毎月積み立てのリスク・リターンは同じ

具体例を挙げて考えてみましょう。

たとえば、つみたてNISAで投資信託を定期的に買い付けるとします。何ヶ月も積み立てを続けていき、段々と資産が積み上がっていくことをイメージしてください。

さて、何ヶ月も積み立てをした時点で、リスクとリターンは、果たして何に対して発生しているでしょうか

それは、目の前に積み上げているリスク資産です。積み上げた総額が100万円ならば、その100万円でいまリスクを取って運用をしていて、リターンを得ています。

もし積み上げた総額が200万円になれば、リスクもリターンも2倍になります。

それを「10万円ずつコツコツ積み上げたか」「一気に積み上げたか」なんてことは無関係です。

ですから、「毎日積み立ての方が時間を分散して投資しているので、リスクが分散されている」というロジックは、まったくのデタラメです。

重要なことなので繰り返しますが、毎日積み立てと毎月積み立てでは、リスクとリターンはほぼ同じです。

毎日積み立てと毎月積み立てでは、リスク・リターンはほぼ同じ。どうやって積み上げたかではなく、どれだけ積み上げたかが重要。

過去のデータでシミュレーションすると運用結果はどうなるか?

理論上は、毎日積み立ても毎月積み立てもリスク・リターンが同じということをご説明しました。

でも、「本当にそうだろうか?ウソを言ってるのでは?」

と疑問に思うかもしれません。

実際に運用するとどうなるか確かめたい、という考えはとても大事なことで、間違った情報に騙されないために必要なことだと思います。

しかし、シミュレーションするのは少し手間がかかるので、本記事では他のウェブサイトでの試算結果をご紹介します。

>>マネープラスの記事

こちらの記事は、金融ジャーナリストの記事ですが、全体的に理論が怪しい感じがします。

シミュレーションの内容としては、ある期間において米国と日本の代表的なインデックス「S&P500」と「日経平均」に連動する投資信託を対象としています。毎日積み立てと毎月積み立てで結果を比較しています。

運用結果は、毎日積み立ての方が1%リターンが良かったと言っています。しかし結果については、何ら論理的な解説はありません。

>>マネータイムズの記事

こちらの記事はロジックがきちんとしているので、上に挙げたマネープラスよりも信頼性が高そうです。

ある期間において、日経平均に投資した場合でシミュレーションをしています。5年、10年、20年の運用シミュレーションにおいて、結果の差は1%未満。毎日と毎月ではどちらが良かったかは明記されていません。

この結果に対する明快な説明はあまりないですが、「買付頻度はリターンには関係ない」とハッキリ結論づけています。

毎日積み立てと毎月積み立てで運用シミュレーションをしても、運用結果にはほとんど差は見られない。

毎日積立と毎月積み立ての運用成績のズレ(誤差レベル)はどこからくるのか?

毎日積み立て・毎月積み立ては、どちらもリスクとリターンはほぼ同じですが、結果には少しだけ差が生まれます。

運用結果の差がどこから生まれているのか、原因は以下の2つがあると考えられます。

・投資タイミングによる運用成績のズレ

・投資額の差による収益のズレ

それぞれについて、ご説明します。

投資タイミングによる運用成績のズレ

投資商品は価格が変動しますので、毎日買い付けるのと、毎月買い付けるという違いによって、投資するタイミングが違ってきます。

どちらが良い結果になるかは時の運ですが、運用の結果にも僅かですが違いが出てきます。長い年月が経てば、ほとんど誤差の範囲に収束します。

投資額の差による収益のズレ

投資額についても少しだけ差があります。

例として、4月1日から積み立てを始める場合を考えてみましょう。

以下のように積み立てると仮定します。

毎月積み立て:月末に一括で2万円

毎日積み立て:営業日に毎日1000円

どちらも毎月2万円という投資額は同じですが、じつは運用している金額に少し差があります。

毎日積み立ての場合、4月1日に1000円、4月2日に1000円というように積み立てをしていきます。 一方、毎月積み立ての場合は、4月末に一括で2万円分を積み立てます。

どちらも月末時点での積み立て元本の総額は同じになりますので、リスク・リターンともに同じになります。

しかし、そこに至るまでの1ヶ月間の運用をみてください。毎日積み立ての方が少しだけ先に運用をしていたことになります。その分だけ毎日積立の方がリターンが多くなると予想できます。

リターンを大きくするコツは早く運用を始めること

重要なことは、運用できる資金があれば、早く投資に回したほうがリターンが大きくなるということです。

プラスのリターンが期待できる投資商品があるなら、積み立ての頻度を毎日か毎月で悩むのではなく、早く投資したほうが賢明です。

少しでも早く資金を投資に回したほうがリターンは大きくなる

▼積立投資をするなら、つみたてNISAから始めよう

まとめ

本記事では、積立投資における「つみたての頻度」についてご説明しました。

つみたてNISAiDeCo(イデコ)は、投資リターンが期待できるだけでなく税制上も優遇されています。うまく活用して将来に備えましょう。

迷っている時間は機会損失なので勿体ないです。まずは少額から始めてみてはいかがでしょうか。

  • 毎日でも毎月でも理論上のリスク・リターンはほぼ同じ
  • どうやって積み上げたかではなく、どれだけ積み上げたかが重要
  • 過去のデータによるシミュレーションでも、運用結果はほぼ同じ
  • リターンを大きくするコツは早く運用を始めること

▼iDeCo(イデコ)はこちらの記事をご覧ください。