仮想通貨投資

【仮想通貨投資】Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)の使い方・活用例

「DeFi(分散型金融)」に興味を持って調べてみたときに、よく出てくるキーワードが「Pancakeswap(パンケーキスワップ)」とか、「Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)」です。

Venus Protocolでは、ビットコインなどの仮想通貨を貸し出して利息収入を得たり、それを担保にして別の仮想通貨を借りたりすることができます。

でも、実際にVenus Protocolを使ったことがないひとからすると・・・

  • レンディングで運用するのと何がちがうの?
  • 仮想通貨を借りてどうやってどうするの?
  • メリット・デメリットは?

といった疑問があるのではないでしょうか。

本記事では、Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)の使い方・活用方法についてご説明します。

本記事の要約まとめ

  • Venus Protocolには、貸す・借りる・ステーキングすることで利益を得るしくみがある
  • 貸し出した仮想通貨を担保に他の仮想通貨を借りて、イールドファーミングなどで運用してリターンを上乗せできる
  • Venus ProtocolやイールドファーミングをするDEXなどがハッキングされるリスクがある

Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)でできること

出典:Venus Protocol

Venus Protocolでできることは、基本的には以下の2つです。

  • 仮想通貨を貸す
  • 仮想通貨を借りる
  • VAIをステーキングする

仮想通貨を貸す(Supply)

Venus Protocolでは、自分が持っている仮想通貨を貸すことができます。

仮想通貨を貸すことを、「Supply(サプライ)」といいます。

仮想通貨を貸し出すことで、Venus Protocolの他の利用者が借りたときの利息を受け取ることができます。

下の画面のように、貸し出す仮想通貨ごとに、APY(年間の利回り)が決まっていて、需要と供給のバランスによって常に変動しています。下の例では、USDCのAPYが10.83%となっています。

2021年5月時点では、以下のような仮想通貨を貸し出すことができます。

BTCB・ETH・BNB・LTC・XRP・BCH・DOT・LNK・ADA・DOGE・XVS・・・

USDT・USDC・BUSD・DAI・VAI(ステーブルコイン)

また、利息とは別に、Venusのオリジナルトークンである「XVS」も一定量もらうことができます。XVSはバイナンスなどの取引所などで売って他の仮想通貨と交換することができます。

仮想通貨を貸して利息収入を得るのは、取引所などのレンディングサービスと似たような感じですね。

仮想通貨を借りる(Borrow)

Venus Protocolでは、貸し出した仮想通貨を担保にして、ほかの仮想通貨を借りることができます。

下の画面は、仮想通貨を借りるときの画面ですが、種類によってAPY(年間利回り)が違っています。

たとえば、USDCはAPYがマイナス8.11%なので、1年間で約8%の利息を支払うことになりますが、一方でLTCは借りることでAPY2.4%のリターンを得ることができます。

2021年5月時点では、借りられる仮想通貨の額は「貸し出した仮想通貨の時価の80%まで」となっています。貸している仮想通貨の価値が下がったり、借りている仮想通貨の価値が上がることによって、80%を超えると自動的に清算(ロスカット)されます。

貸し出した仮想通貨を引き出すためには、借りた仮想通貨を返す必要があります。

借りることができる仮想通貨の種類は、貸し出せるものと同じですが、それに加えてVenusのオリジナルステーブルコイン「VAI」を発行することもできます。

VAIはドルのステーブルコインなので基本的に1ドルの価値で計算され、「VAIを発行する」ことは「VAIを借りる」のと同じことです。担保を引き出すためには、発行したVAIを返す必要があります。

VAIをステーキングする(Staking)

Venus Protocolでは、VenusのステーブルコインVAIを発行して、そのVAIをステーキングすることができます。

VAIをステーキングすることは、他の仮想通貨を貸し出すのと同じようなものです。ステーキングの報酬としてXVSトークンをもらうことができます。

下は、Venus ProtocolのVAIのステーキングの画面です。

APYは4.87%です。

このあたりは、Pancakeswap(パンケーキスワップ)を触ったことがあるひとなら、だいたいイメージできると思います。

Venus Protocolには、貸す・借りる・ステーキングすることで利益を得るしくみがある

Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)の活用例

さて、Venus Protocolでできることはわかりましたが、それでも以下のような疑問はないでしょうか。

  • レンディングでの運用するのとどう違うの?
  • 仮想通貨を借りれるっていうけど、借りてどうするの?
  • Venus Protocolを使うメリット・デメリットは?

このような視点を意識しながら、Venus Protocolを利用した運用方法についてご紹介します。

【活用例】現物のBTCを貸して、ステーブルコインを借りて、イールドファーミングで増やす

Venus Protocolを利用することで、レンディングで貸し出すときよりも、さらに運用益を上乗せすることができます。

具体的な例として、500万円分のBTCを原物として持ったままで、できるだけリスクを取らずに高リターンで運用したい場合を考えます。

  1. BTCを500万円分貸し出して利息を受け取る(APY2%)
  2. BTCを担保に250万円分のステーブルコインを借りる(APY -10%)
  3. ステーブルコインを使ってイールドファーミング(APY100%)をする
  4. 上の3つをまとめると40%以上のAPYが期待できる

「APY」は本記事でも何度か出てきましたが「Annual Percentage Yield」の略で、年間利回りを意味します。

例 APY2%で100万円を運用すると1年後にいくらになる?

A.1年後に102万円になる

かんたんですね。

国内取引所のレンディングでは、数か月の預け入れでAPYは3~5%くらいが相場。しかし、Venus Protocolで貸し出すと、利息は仮想通貨の種類によりますが、APYは1%~20%くらいまでになります。

さらに、貸した仮想通貨を担保に借り入れした仮想通貨を使って、PancakeswapのようなDEX(非中央集権取引所)でイールドファーミングをすれば、だいたいAPY100%くらいで運用できます。

以下の画像は、PantherSwapというDEXのイールドファーミングの例です。いろいろな種類の仮想通貨をペアにして貸し出すことで、PANTHER(パンサー)という取引所のオリジナルトークンをゲットできます。

真ん中の「VAI-BUSD」の組み合わせでは、APYが107%になっていますので、1日に約0.3%の利息を受け取ることになります。

管理人ヤギ

仮想通貨を貸し出したときの利息を受け取りながら、それを担保にステーブルコインを借りてイールドファーミングすれば、さらにリターンが増えるね!

【メリット・デメリット】レンディングとの比較

うえでご紹介したようなVenus Protocolを活用した運用方法について、メリットとデメリットを整理してご説明します。

Venus Protocolのメリット

  • 貸し出した仮想通貨をいつでも引き出すことができる
  • 貸し出した仮想通貨を担保に他の仮想通貨を借りて、イールドファーミングなどで運用してリターンを上乗せできる

Venus Protocolでは貸した仮想通貨は、借りた通貨を返却すればいつでも引き出し可能です。一方で、レンディングは預けている期間中は、基本的に引き出しできません。

また、上に挙げたVenus Protocolの利用例ではAPY40%以上になりますが、国内取引所のレンディングではAPYが3~5%くらいになります。

Venus Protocolのデメリット

  • Venus ProtocolやイールドファーミングをするDEXなどがハッキングされる可能性がある
  • 貸し出した通貨と借りた通貨の価格が激しく変動して担保割れすると、ロスカットされる恐れがある

Venus ProtocolやDEXなどでは、ハッキングやサギなどの被害がとても多くあります。これは国内の取引所でレンディングするよりもはるかに大きなカウンターパーティ・リスク(ざっくり言うと、取引所の信用リスク)です。最悪の場合は、すべての資金を失う可能性があります。

また、仮想通貨を担保にして他の仮想通貨を借りているので、価格が変動して担保割れすると、貸した仮想通貨の一部が自動的にロスカットされてしまいます。このリスクを抑えるために、上の運用例では原則として価格変動がほぼないステーブルコインを借り入れるようにしています。

ただし、下のようなダッシュボードでいつでも借り入れ比率を確認できるので、すこし危なくなったら借りている分を返却すればOKです。

きちんと証拠金の管理をしていれば、ロスカットの心配はありません。

以上のように、Venus ProtocolやDEXを組み合わせてカウンターパーティリスクを受け入れることで、レンディングでは得られないようなリターンが期待できます。

管理人ヤギ

カウンターパーティリスクが、この運用方法の最大のリスクだね。

まとめ

本記事では、Venus Protocol(ヴィーナスプロトコル)の使い方・活用方法についてご説明しました。

現物を担保にしてステーブルコインを借りてファーミングすることで、レンディングよりも高リターンが狙えるので、現物ガチホ運用派にはうれしい運用方法ですね。

メリットとデメリットを理解したうえで、自己責任で資産運用しましょう。

  • Venus Protocolには、貸す・借りる・ステーキングすることで利益を得るしくみがある
  • 貸し出した仮想通貨を担保に他の仮想通貨を借りて、イールドファーミングなどで運用してリターンを上乗せできる
  • Venus ProtocolやイールドファーミングをするDEXなどがハッキングされるリスクがある